『週刊文春』2019年11/14号「文春図書館推薦」で紹介されました。

世界的自動車メーカー・トヨタが自動織機から始まったことは意外と知られていない。その創業者・豊田佐吉の生涯を描いた小説。一八六七年に生まれた佐吉は数え二十一歳のとき、機織りの機械化を志し、一八九五年、蒸気で動く自動織機の発明に日本で初めて成功する。しかし、共同事業者がお金を使い込み、多額の借金を負ってしまう……。苦境に何度も陥った佐吉を支えたのは、母ゑいだった。