堀雅司氏(株式会社ライフワークス代表取締役)

母校の愛知大学の同級生の堀さんが推薦文を下さった。堀さんは映像制作のお仕事をされていて、その追究する姿勢はプロそのもの。

「小説やらまいか豊田佐吉傳、読み終えました。これは本当に面白い本です。母が子を思う心に何度も涙がこぼれました。北路透こと北見さん、大したもんです。素晴らしい本でした。感動! 大学の同級生としてとても誇りに思います」

と言われると、さすがに嬉しい。

株式会社ライフワークス 社長の自叙伝

母の子供への無償の愛に心揺さぶられる

堀雅司株式会社ライフワークス 代表取締役
堀 雅司

小説「やらまいか 豊田佐吉傳」を読み終えました。
読み始めたら引き込まれるようにいっきで最後まで読み終えてしまいました。
兎に角手放しに面白い小説です。

何といっても一番心を揺さぶられたのが、母の子供に対する無償の愛です。母ゑいの機織りを助けてあげたい一心から発明家を志す佐吉。佐吉を信じ常に励まし続けるゑい。さらに佐吉の最初の妻たみが、佐吉と別れた後も息子喜一郎を支え続ける健気さ。

何度も涙がこぼれました。
感動しました。

北見さんが、自分の母を失った時の喪失感からこの本を書いたと聞きます。子供にとって幾つになろうが母は母です。親子の絆を見事に描き切った素晴らしい本でした。

さらに北見さんが経済紙の記者だった経験を活かし日本経済の動きや日清・日露戦争に突き進んでいく姿など丁寧に描いてあり、とても勉強になりました。
しかも小説の舞台となっているのが名古屋市の中心部。
たまたま弊社が名古屋市東区東桜にあるため、小説に登場する武平町、錦三丁目、白壁などごく身近な場所で物語が展開しているところも、とても興味深く読めました。この辺りを佐吉をはじめ豊田家の面々が歩いていたと思うと感慨もひとしおです。

著者の北見さんとは、実は同じ大学の同じ専攻の同級生。学生時代はともに英文学を学んでおりました。SNSを通じて今年38年ぶりに再会しました。先般も酒を酌み交わす機会がありましたが、両親のこと、子供のこと、仕事のことなど、実に多く共通点があり、いたく共感いたしました。そして常に努力し続けている北見さんに深い尊敬の念を抱きました。

ますます活躍してほしいと思います。
新作も期待しております。
再会に感謝!