高橋邦名氏(高橋賃金システム研究所 代表)
すべての青少年に、読ませたい「人間学の書」
株式会社高橋賃金システム研究所 代表取締役
高橋邦名氏
著者である北路透(北見昌朗)氏は、名古屋の社会保険労務士でありますが、この書籍を読んで、人間の心理を掴む才能は、本当に素晴らしいものだと感心しました。
明治時代の日本を取り巻く世界の動向と豊田佐吉と佐吉に関わっている人たちの生き様が並行して語られており、臨場感があり、しかもテンポ良く展開されるので、楽しく読むことが出来ました。
時代考証も、きめ細かくわかりやすく書かれており、明治時代から大正時代の情景が目に浮かんできます。
小説の中で、豊田佐吉公に語らせている『すべては、努力の結晶じゃ』は、筆者自身の人生の生き方を物語っているようにもみえます。
この豊田佐吉傳は、『人間学を学べる良書』として、青少年の方に、推薦したい伝記小説であります。