鷲山恭彦氏(大日本報徳社 社長)

佐吉がこの小説のおかげで生き生きと蘇っている

鷲山恭彦氏大日本報徳社 社長
鷲山恭彦

「なんと臨場感溢れる小説なんだろう」

というのが読後感だ。上下の大作だが、一気に通読してしまった。歴史的なことをしっかり調べて書かれているだけにリアリティがあり、当時の人間像が生き生きと蘇ってくる。

豊田佐吉は、子供の頃に偉人伝として読んだきりだった。悪戦苦闘の末に自動織機の発明を成し遂げたその生涯は、残念だが、今の若者にはあまり知られていないと思う。

その佐吉がこの小説のおかげで生き生きと蘇っている。

佐吉の父伊吉は、大日本報徳社で学んだことは聞いていたが、具体的なことまでは知らなかった。この本のおかげで、トヨタの精神の背景には、二宮尊徳翁がいたことがわかる。

また、弊社の元社長の岡田良一郎に光をあてていただいたことは有難い。

大日本報徳社としても、ぜひ会員の皆様に愛読をお勧めしたい。

また、NHKはぜひこれを朝ドラに採用して欲しい。

「二宮尊徳」と本書を読む